ブログ

【取材記事】ねりまの森こどもフェスタ「植物観察ガイドウォーク&クラフト体験 in 大関山の森緑地」をレポート♪

2024年12月24日|カテゴリー:みどりの区民活動応援プロジェクト

令和6年6月から11月まで、区内8か所の憩いの森などで開催した「ねりまの森こどもフェスタ」。森の魅力を活かしたイベントに多くの子どもたちが訪れ、自然との触れ合いを楽しみました。

今回は、11月3日(日祝)に大関山の森緑地秋のフェア2024(関町北4-33-19)で行われた「植物観察ガイドウォーク&クラフト体験」の様子をレポートします!

子どもから大人まで楽しめる「クラフト体験」

前日の雨がすっかり上がり、当日はすっきりとした秋晴れ! 午前9時を回ると、続々と子どもたちが集まってきました。大関山の森緑地を管理している「大関山森もりクラブ」の皆さんが、子どもたちを迎えます。

横断幕で参加者を歓迎!

クラフト体験として、森で集めた小枝や木の実を使った「小枝のチャーム作り」と「木の実のフォトフレーム作り」のワークショップが用意されていました。

森で集めた小枝や木の実を使った「小枝のチャーム作り」のスペースには、クヌギ・スダジイなど色々な形のどんぐりや松ぼっくり、ジュズダマなどがずらり! 見ているだけでワクワクしてきます。皆さん目をキラキラさせてチャームのパーツを選んでいました。 

好きなパーツを革紐に通すだけ。十人十色のオリジナルチャームができあがります

「かわいくできたでしょ?」と作ったチャームを見せてくれた小学生の女の子

ノコギリで木を切る体験ができるコーナーもありました。切った木はチャームの部品として使われていました。

保護者やスタッフに手伝ってもらいながらノコギリにチャレンジ

「木の実のフォトフレーム作り」では、段ボール製のフレームにシダローズやクルミ、どんぐりや綿花などを貼り付けて飾ります。

シダローズはバラの花のような姿の松ぼっくり

どんなフレームにしようかな? 一人ひとりのセンスが光ります☆

接着剤が乾いたら完成!

子どもから大人まで、一緒に夢中になるクラフト体験! 多くの参加者が2つの体験をはしごして楽しんでいました。

植物観察ガイドウォークで、森についてもっと知ろう!

参加者からの人気が高い「植物観察ガイドウォーク」は、みどりのコーディネーターの服部睦子さんがガイドを務めます。緑地内を約1時間かけてゆっくりと巡りながら植物を観察しました。

ガイドの服部さん(写真中央)は、大関山の森緑地をはじめ、各地の森の管理のコーディネートを担当しています

大関山の森緑地の中央は、クヌギが多く植生する雑木林。練馬を含む平坦な武蔵野台地の方言では、雑木林を「ヤマ」と呼んだそうです。大関山の名前の由来が分かります。

昔の航空写真で地形の説明をする服部さん。地形を知ると、その土地の歴史を垣間見ることができます

この一帯は落ち葉が多く、昔は畑用の土を作るための大切な場所だったとのこと。今でも落ち葉溜めのある大関山の森緑地では、腐葉土を作って花壇に利用したり、カブトムシを育てたりしています。

落ち葉溜めでは、カブトムシの幼虫が何百匹と育ったそう

大関山の森緑地には、屋敷森だったエリアもあります。建物を守るために、木が列のように並んでいる様子が分かります。

雑木林エリアとは違った雰囲気の屋敷森エリア

屋敷森エリアには、大きなエノキ(榎)が生えています。耳を澄ますと、様々な鳥の鳴き声が聞こえてきます。エノキは「餌の木」が名前の由来とする説もあり、鳥が餌を求めてたくさん集まってくるそうです。エノキのほかに、アラカシやサワラ、ムクノキ、生垣と飲用のお茶の栽培を兼ねていたチャノキなどの低木もありました。雑木林エリアとは違った雰囲気を味わえます。

再び雑木林エリアに戻り、どんぐりを探していると……足元に珍しいものが!

カニカマみたいな見た目のこれは…?

キツネノロウソクというキノコを発見しました。このように、大関山の森緑地では樹木だけでなく、雑木林特有の植物が見られます。

ツル性の多年草、シオデ。この植物をエサとするルリタテハという蝶が寄ってきます

ホウチャクソウ。今は何もありませんが、春になると宝鐸(ホウチャク)(大型の風鈴)のような花を咲かせます

シオデもホウチャクソウも華やかな植物ではないですが、なかなか見かけない雑木林特有の植物。大関山森もりクラブの皆さんが大切に守っています。

ガイドの終盤には、スズメバチも遠目に観察しました。「樹液を吸っているので、こちらが何もしなければ、スズメバチは攻撃してきません」と服部さん。他所に巣のあるスズメバチが、樹液を求めて緑地にやってきているそうです。

大関山の森緑地をぐるっと回ると、雑木林エリアに向かって窪地になっていることが分かりました。この高低差が水の溜まりやすい場所を生み出し、緑地の湿気を保っています。
「都市化に伴い、土地は乾燥していく傾向にあります。そういった中で、大関山の森緑地の地形は貴重で、豊かな自然が残っています。維持管理をしてくださっている大関山森もりクラブの皆さんは素敵だなと思います」と服部さん。

大関山の森緑地の草は、少し高めに刈られているのだそう。そのため、森の地表面の雰囲気が優しく、幅広い植物が見られます。四季折々で遊びに行きたいですね♪ 次のガイドウォークは来春を予定しているそうです。

森のクイズラリー「グリーンアドベンチャー」も開催

会場内には、草花や自然に関するクイズもあちこちに。
10カ所のクイズに答えて回るクイズラリーです。

クイズに全問正解すると、森もりクラブの会員さんお手製の “がりがり君”(ガリガリとんぼ)をプレゼント! 不思議なおもちゃに、子どもたちは(大人も)興味津々! 

針金の巻かれた棒をもう1本の棒でこすると羽根がくるくる回ります

こすり方にはコツが必要。うまくできるかな?

楽しみながら学びもいっぱい! 森林浴で心も体もリフレッシュできたイベントでした。

ねりまの森こどもフェスタのイベント参加でスタンプを集めるともらえるオリジナルグッズも「かわいい!」と好評でした♪

練馬のみどりを未来へつなぐための寄付を募集中!

練馬みどりの葉っぴい基金「みどりの区民活動応援プロジェクト」は、憩いの森等を管理する区民団体活動が更に活性化するよう、管理活動で使用する電動刈込機等の用具を充実させ、団体を応援する短期プロジェクトです。
皆さまのご支援をよろしくお願いします!
詳細はこちら

この記事をシェアする
ページの先頭に戻る