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【取材記事】中里郷土の森の「ホタル観察会」に、延べ約1,800人の方がご来場されました!

2023年7月26日|カテゴリー:中里郷土の森ホタルプロジェクト

中里郷土の森では、ホタルが飛び交っていた練馬の原風景を再現しようと、平成29(2017)年の開園当初から地域と協力し、施設でホタル(ヘイケボタル)を飼育してきました。東京都内でホタルを鑑賞できる希少な場所となっています。毎年恒例の「ホタル観察会」の様子をリポートします。

大人も子どもも、ホタルの光に感動!

令和5(2023)年の「ホタル観察会」は、6月16日から7月9日までの毎週金・土・日曜日、20時から21時に開催され、定員は各日150人。毎年大人気のイベントで、今年は約9,000人からの応募があり、当選倍率は4倍以上にのぼりました。「今年、やっと抽選に当たった」という親子連れは、ひときわ嬉しそう。

期間中は、地域のボランティアが、会場の誘導や園内の小川の清掃などに協力しました。

ホタルの観察エリアに来場者が集中しすぎないよう、展示を増やす工夫がありました。学習棟では、観察会の夜だけ、ホタルにまつわる特設展示を実施。ホタルの生態がわかるように、実際の卵や幼虫を展示し、「これが卵なの?」「幼虫はこういう姿なんだ」と、子どもも大人も夢中になって覗き込んでいました。

ホタルにまつわる特設展示

また、「なぜホタルが練馬から消えてしまったのか」「人とどんな関わりがあったのか」など、自然解説員によるミニトークに、来場者は興味深く耳を傾けていました。

自然解説員によるホタルにまつわる「ねりまむかしばなし」のミニトークの様子

屋外では、周辺で捕まえた夜行性の生きものの展示「夜のいきものコーナー」があり、「クワガタがいた!」「コクワガタって小さいんだね」と子どもたちは大喜び。練馬区に「昔いた生きもの」と「今いる生きもの」について、地域のボランティアから説明を受けたり、ホタルのぬり絵をもらったりしていました。

「夜のいきものコーナー」。活発に動く虫たちに子どもたちは夢中!

水辺のあるホタルの観察エリアでは、ホタルの光を見つけては歓声があちらこちらで上がっていました。草むらで光るホタルを見つけた5歳の女の子は「ホタルが歩いている!」と、何度も声をあげて興奮気味。自然解説員には、「どれがオス? どれがメス?」「いま飛んでいるホタルはどれくらい生きるの?」などの質問が飛びかっていました。

まもなく閉園というタイミングでホタルが夜空を舞い、来場者はうっとり。「ホタル、飛んでくれてありがとう!」という声も上がっていました。

自然のなかで見るホタルの光は幻想的!

昨年も参加したという親子は「今年もホタルを見ることができてラッキーでした」と話していました。「横浜市南区にも“中里”があります。そのつながりで来ました」という75歳の男性は、「ホタルを見ることができて良かった。帰ったら孫に話せます!」と満足した様子で話してくれました。

「ホタルの観察会をきっかけに、たくさんの人たちに中里郷土の森を知ってもらいたいですね。毎週行っている自然体験プログラムにも参加してもらえたら嬉しいです」と、中里郷土の森のスタッフ。今後、参加者が一段と増えていきそうです。

「中里郷土の森ホタルプロジェクト」とは

今年度からスタートした練馬みどりの葉っぴい基金の「中里郷土の森ホタルプロジェクト」。より多くの方にホタルを楽しんでもらえるよう、寄付金を活用して観察用の展示設備を充実させます。
寄付をしていただいた方は、来年度の「ホタル観察会」に寄付者優先参加枠としてご招待します。(申込多数の場合、抽選となります。なお、中里郷土の森までの交通費等は、寄付者様自身の負担となりますのでご了承ください。)
寄付金の募集期間は令和6年3月31日までです。引き続き、寄付のご協力をお願いします。

練馬区立中里郷土の森緑地

所在地:練馬区大泉町1-51-2
開園時間:9時~17時(10月~2月は9時~16時30分)
休園日:毎週火曜日(祝日の場合、その直後の祝休日でない日)、年末年始(12月29日~1月3日)
中里郷土の森公式サイト

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