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【取材記事】「高松みらいのはたけ」が3月20日にオープン!(前日の開園式を取材)
2023年3月31日|カテゴリー:(仮称)農の風景公園プロジェクト
「(仮称)農の風景公園」の、正式名称が「高松みらいのはたけ」に決まり、3月20日(月)にオープンしました。前日に行われた開園式は、すっきりと晴れた青空のもと、来賓をはじめ、地域の児童や家族など120人以上が参加。練馬みどりの葉っぴい基金の寄付金で調達したトラクターのお披露目などがありました。
「高松みらいのはたけ」の名称に込めた願い
これまで「(仮称)農の風景公園」でしたが、「高松みらいのはたけ」と名称が決まりました。名称は、昨夏、近隣の高松小学校の4年生から6年生の児童から案を募集し、集まった約1600件の中から選ばれました。名称案を考えた6年生の湊 悠輔(みなと ゆうすけ)さんは「未来までこの畑が残るようにという願いと、みんなが親しみやすい名前が良いと考えました」と、思いを話してくれました。
児童たちによるジャガイモの種芋植付け体験
練馬みどりの葉っぴい基金の寄付金を活用して調達したトラクターは、「ねり丸」「ぴいちゃん」「たねりん」のキャラクターを車体に描き、練馬区オリジナルのラッピングトラクターに。大きな拍手で迎えられ、子どもたちにも大人気。試乗体験をして嬉しそうにはしゃぐ姿もありました。
左からたねりん、ぴいちゃん、ねり丸
みどりの葉っぴい基金寄付金で調達したトラクター
畑では、高松小学校の児童によるジャガイモの種芋植付け体験が行われました。「スコップの深さがちょうど10cmあるので、そこまで掘って植えてください」というJA東京あおば職員による説明のもと、1人あたり6個ずつ種芋を植えていきました。
「23区で農作業を体験できるのは、とても貴重なこと。子どもたちにはどんどん体験をしてほしい」と、親子で参加したお母さんのコメントでした。
当日は複数のブースが出店し、野菜を描いた段ボール製「巨大ジェンガ」や「野菜ストラックアウト」のゲーム、「ねり丸」をあしらった缶バッチづくりのコーナーが、子どもたちに人気でした。「小枝ヤスリがけコーナー」で挑戦していた6年生の男の子は「いい匂い!」と驚いた表情で小枝を鼻に近づけていました。
近くの南高松憩いの森までガイドと歩き、ネイチャーゲームをして遊ぶツアーには、参加者の長い列ができ、自然とふれあう楽しい体験だったようです。
見て・触れて・楽しむ農業体験
「高松みらいのはたけ」は、「農の景観を区民とともに育て・守る畑」をコンセプトに、誰もが気軽に農とふれあえる区立の畑です。敷地面積は4138㎡、このうち畑となる部分は2201㎡を占めています。
農作物の栽培はJA東京あおばが行い、春夏はジャガイモ、エダマメ、トウモロコシ、ミニトマト、ラッカセイなどを、秋冬は練馬大根などを栽培します。区民の皆さんに種まきや間引き、収穫などの体験を楽しんでいただくほか、マルシェなどのイベントも開催する予定です。
多目的室には、練馬大根を紹介するパネルを展示。練馬大根の歴史について知ることができます。「天保元年(1830年)練馬の農家が、神田の滝沢馬琴宅へ、干し大根を持って行き、下肥と交換する」という記述がありました。下肥とは人糞のことで、大切な肥料でした。それを買うお金の代わりが大根だったんですね。
種まきから収穫まで見て・触れて・楽しめる農業体験をはじめ、マルシェなどのイベントも開催する予定です。魅力あふれる「高松みらいのはたけ」。ねりまの都市農業や地産地消を体感できる場として、今後のイベントにもぜひご注目ください!
*「(仮称)農の風景公園プロジェクト」に寄付をしていただいた皆さま、ありがとうございました。
*農業体験などイベントへの申込や最新情報は、区ホームページで随時発信します。
*所在地:東京都練馬区高松2-23-17