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【取材記事】練馬の小麦畑で遊ぼう! 〜(仮称)農の風景公園で地域向けイベントを実施~

2022年6月30日|カテゴリー:(仮称)農の風景公園プロジェクト

梅雨入り前の青空が広がる6月5日の日曜日、令和5年(2023)年3月に開設が予定されている(仮称)農の風景公園(高松2-23)で、地域向けイベントが実施されました。小麦の収穫体験やコンバインの収穫作業見学試乗体験などが行われ、親子連れをはじめ、たくさんの人たちが訪れました。

練馬で育った小麦、ワクワクの収穫体験!

(仮称)農の風景公園は、「農の景観を区民とともに育て・守る畑」をコンセプトとした区立の畑です。イベントは、練馬区とJA東京あおば(東京あおば農業協同組合)、NPO法人の自然工房めばえ、ねりま農サポーターらが協力して実施されました。

(仮称)農の風景公園の小麦畑

小麦の収穫体験は、一家族2株まで、用意された鎌かハサミで刈り取ります。近くには、昔ながらの農具で脱穀する「千歯扱き(せんばこき)体験場」も設けられ、多くの子どもたちが挑戦しました。

収穫体験

千歯扱き体験

脱穀後の小麦

「脱穀した原麦をフライパンで5分くらい煎って、水に入れて煮出せば麦茶になります。ふしを切り落とせば、ストローになりますよ!」
と、NPO法人自然工房めばえ代表の海野真幸さんが説明してくれました。

NPO法人自然工房めばえ代表の海野さん

貴重な『麦秋』の風景、黄金色に輝く!

江戸時代から続く区内農家の渡戸秀行さんは、小麦にまつわる話をしてくれました。渡戸さんは10年ほど前から『尾島早生』という品種の小麦を栽培し、うどん(乾麺)にして販売しています。

「この畑で使用している小麦は『さとのそら』という品種です。11月に種をまき、冬に麦踏みをし、6月に収穫します。この収穫のできる季節を『麦秋(ばくしゅう)』といいます。収穫した生の小麦は乾燥機で水分を飛ばします。この状態を原麦(げんばく)といい、それを専門の業者が粉に挽(ひ)いて、白い小麦粉になります。外側の茶色い部分は小麦の皮で、ふすまといいます。小麦の生産は非常に手間がかかるんですよ」

農家の渡戸さん

練馬区では昭和初期まで小麦栽培が盛んでしたが、都市化でほとんどが消滅。今は数軒の農家を残すのみだそう。収穫期を迎えた黄金色に輝く麦秋の風景は、とても貴重なんですね。なお、畑で収穫した小麦は、練馬区内の小学校の学校給食に提供されるそうです。

コンバインによる小麦の収穫の様子

渡戸さんのお話の後、コンバインによる収穫のデモンストレーションもあり、大いに盛り上がりました。

参加者から「楽しかった」の声!

参加者に感想を聞きました。麦刈りの体験がはじめてという参加者がほとんどです。近所に住んでいる4人家族は「小麦の種まきにも参加して成長を観察してきたので、今日の収穫体験はうれしかった」と話してくれました。

小麦ができるまでの過程が掲示されていました

たまたま畑の前を通りかかったという夫婦は、飛び入り参加。「今日は収穫体験に参加できてラッキーです」と、うれしそうでした。

子どもたちからはコンバインの運転席に座ることができたことが、「楽しかった」という声が寄せられました。小麦畑に設けられたフォトスポットは、親子連れなどで賑わっていました。

コンバインのフォトスポット

小麦畑をバックにして記念撮影

地元生産者による即売会もあり、タマネギ、キャベツ、トマト、キュウリなど採れたての野菜をはじめ、渡戸さんのうどん(乾麺)など加工品も並び、昼までにほぼ完売となりました。

即売会は大人気でした!

7月は、人気の夏野菜収穫イベント!

今回の小麦の収穫体験に続いて、7月2日(土曜)は、とうもろこしや枝豆、じゃがいもといった夏野菜の収穫体験イベントを予定しています(荒天時は7月3日)。参加者の募集はすでに終了していますが、こちらのイベントの様子もレポートする予定ですのでお楽しみに♪

トウモロコシをはじめとする夏野菜もすくすく成長中!

トラクターを調達するための寄付を募集中!

今年4月から寄付募集をスタートした「(仮称)農の風景公園プロジェクト」では、野菜作りや農業体験イベントなどで使用するトラクターを調達し、練馬の農の魅力を誰もが気軽に体感できる施設にしていきます。皆さまのご支援をよろしくお願いします!
プロジェクト詳細はこちら

(仮称)農の風景公園(令和5年3月開設予定)
所在地:東京都練馬区高松2-23

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